こだわりアカデミー
糖尿病、高血圧症、高脂血症、喫煙、肥満 ストレスが動脈硬化を促進させます。
動脈硬化をどう防ぐか
九州大学医学部講師・医学博士
岡留 健一郎 氏
おかどめ けんいちろう

1946年 鹿児島生まれ。1971年九州大学医学部卒業。'78年ベルツ賞受賞(※)、'79年九州大学大学院博士課程修了。医学博士。九州大学医学部講師、日本脈管学会評議員、国際脈管学会会員(FICA)、福岡県社会保険支払い基金審査委員ならびに特定疾患審査委員を併任。主な著書:「実地医家のためのノーハウ」(世界保健通信社)、「救急医療の基本と実際」(情報開発研究所)、「血管外科の看護」(医学評論社)、「血小板と循環器疾患の関連をめぐって」(日経メディカル)など。他、血管外科に関する英文論文多数。
1990年11月号掲載
自分に合ったストレス解消法をみつける
──アルコールはどうですか。
岡留 深酒をしなければ、軽度のアルコールはいいと思います。むしろ血管を拡張気味にさせますから。
私はむしろ、動脈硬化のメインファクターはストレスだろうと思っているんです。
──といいますと。
岡留 人間はエモーショナルな部分、すなわち情動で動いている部分がありますから、ストレスが加わりますと、生体の組織というのは微妙にずれるわけです。
──人間というのは、栄養だとか物理的な部分だけじゃなくて、精神的な部分でも体を維持しているということですね。では、ストレスがたまらないようにする方法なんてあるんでしょうか。
岡留 ストレスをなくすということは、現代社会ではとても無理ですから、その人なりの発散方法を見つけることでしょうね。酒を飲んでうさを晴らす、スポーツをする、盆栽いじりをする・・・何でもいいから、何か自分に合ったストレス解消法を見つけることです。
──なるほど。動脈硬化の危険因子というのは、いろいろあるんですね。年をとるとともに、いろいろ気をつけていかなくてはなりませんね。
岡留 糖尿病、高血圧症、高脂血症、喫煙、肥満、それにストレス。これらの危険因子が一つでもあれば、早めに完全に治してしまうことです。それから、日常の食生活にも気をつけて、定期的に検診を受けることが大切ですね。
──どうもありがとうございました。
その後1998年より済生会福岡総合病院院長を務める。また1999年より九州大学医学部臨床教授を併任。
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