こだわりアカデミー
意外と知られていない暦(こよみ)の歴史。 暦は、日本の風土が育んだ素晴らしい文化なのです。
現代に受け継がれる「旧暦」
歴史学者 女子美術大学名誉教授
岡田 芳朗 氏
おかだ よしろう

おかだ よしろう 1930年、東京都生れ。53年、早稲田大学教育学部卒業、56年、同大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。文化女子大学教授を経て、2002年より同大学講師。暦の会会長。著書に『暦ものがたり』(83年、角川書店)、『現代こよみ読み解き事典』(93年、柏書房)、『明治改暦』(94年、大修館書店)、『日本の暦』(96年、新人物往来社)、『暮らしのこよみ歳時記』(01年、講談社)、『アジアの暦』(02年、大修館書店)等多数。
2003年2月号掲載
設立30年の「暦の会」。現在会員は150名!
![]() |
牛若丸と弁慶が描かれた明治37年の略暦。 <写真・資料提供:岡田芳朗氏> |
──それにしても、暦は知れば知るほど奥が深いですね。
岡田 そうでしょう。実は私も、もともとは古代史の研究をしていたのですが、いつの間にかすっかり暦にはまってしまって…(笑)。今ではこちらが専門です(笑)。
──「暦の会」という会まで作られたとか。
岡田 そうなんです。もう設立して30年近くになります。全国に約150人の会員がいるんですが、天文台職員や易者、歴史研究家、趣味でカレンダーを集めている人など、さまざまです。
──どういった活動を?
岡田 毎月1回例会を開いて、暦に関する発表をし合ったり、カレンダー協会の方を招いて来年のカレンダーの傾向を伺ったりしています。また、年に1、2回は天文台などを訪れて、体験学習もしています。
──それは楽しそうですね。
先生のお話を伺って、日本には暦という素晴らしい文化があると分り、暦を見るのが楽しみになりました。
本日は楽しいお話をありがとうございました。
![]() |
明治改暦 時の文明開化(大修館書店) |
岡田芳朗先生が、新著『春夏秋冬 暦のことば』(大修館書店)を刊行されました。「酉の市」や「臘月」など、「暦のことば」にまつわるさまざまな話が掲載されています。慌しい毎日だからこそ、忘れられがちな伝統や感性が息づく暦のことばに触れてみてはいかがでしょうか。
※岡田 芳朗先生は、2014年にご永眠されました。生前のご厚意に感謝するとともに、慎んでご冥福をお祈り申し上げます(編集部)
サイト内検索